プロテインを飲むと下痢になる?原因と対策を解説

一般的なダイエット法
プロテインを飲んで下痢に悩む女性

プロテインを飲むとお腹がゆるくなる方へ

筋トレやダイエットのためにプロテインを飲み始めたところ、「お腹がゴロゴロする」「飲んだ後に決まって下痢をする」という経験をしたことはないでしょうか。

結論から言うと、プロテインを飲んで下痢になるのは珍しいことではなく、多くは「乳糖不耐症」や「一度に摂りすぎること」が原因です。プロテイン自体が体に悪いというより、成分や飲み方が体質に合っていないケースがほとんどです。

このコラムでは、プロテインで下痢が起こるメカニズムと、症状別の対策、病院を受診すべきケースについて解説します。


プロテインで下痢が起こる主な原因

① 乳糖不耐症(ホエイプロテインに多い)

プロテインで下痢が起こる最も多い原因が乳糖不耐症です。

ホエイプロテインは牛乳由来の成分であり、製法によっては乳糖(ラクトース)が含まれています。日本人を含むアジア人は、乳糖を分解する消化酵素「ラクターゼ」の働きが弱い人の割合が欧米人に比べて高いことが知られており、乳糖をうまく分解できないまま大腸に届くと、腸内細菌に発酵されてガスや水分を発生させ、腹部膨満感・下痢・腹鳴(お腹が鳴ること)を引き起こします。

「プロテインを飲むと決まって30分〜数時間後にお腹を壊す」という方は、乳糖不耐症の可能性が高いといえます。

② たんぱく質の一度の摂取量が多すぎる

普段あまりたんぱく質を摂っていない人が、いきなり大量のプロテインを飲むと、消化酵素(プロテアーゼ)の処理が追いつかず、未消化のたんぱく質が大腸まで運ばれて下痢や腹部の張りを引き起こすことがあります。

「筋トレの効果を早く出したいから」と一度に大量のプロテインを飲むのは、かえって腸に負担をかける原因になります。

③ 人工甘味料・糖アルコール

市販のプロテインには、飲みやすくするために人工甘味料(スクラロース、キシリトールなど)や糖アルコールが使われている製品があります。これらは消化・吸収されにくい性質があり、大腸内で水分を引き寄せたり発酵したりすることで、下痢の原因になることがあります。

④ プロテインの種類が体質に合わない

ソイプロテイン(大豆由来)は乳糖を含みませんが、大豆に含まれる食物繊維やオリゴ糖が、お腹の弱い方には刺激になることがあります。プロテインの種類を変えたタイミングで下痢が始まった場合は、原料との相性を疑ってみましょう。

⑤ 冷たい状態で一気に飲んでいる

プロテインを冷水や牛乳でキンキンに冷やして一気飲みすると、胃腸が急激に刺激されて、蠕動運動(ぜんどううんどう)が過剰に活発になり、下痢につながることがあります。


原因別セルフチェック

こんな時に下痢が起こる考えられる原因
牛乳を飲んでもお腹を壊しやすい乳糖不耐症
飲む量を増やした時に起こった摂取量の過多
甘い・低カロリー系の製品に変えてから起こる人工甘味料・糖アルコール
ソイプロテインに変えてから起こる大豆由来成分との相性
冷たいまま一気に飲んでいる飲み方(温度・スピード)

複数の原因が重なっているケースも多いため、まずは「いつ・どんな時に」症状が出やすいかを振り返ってみることが大切です。


プロテインの下痢を防ぐための対策

① 低乳糖タイプのプロテインに切り替える

ホエイプロテインには製法によって種類があり、乳糖含有量が異なります。

種類乳糖特徴
WPC(コンセントレート)含まれる安価だが乳糖不耐症の方は不調が出やすい
WPI(アイソレート)ほぼ除去乳糖不耐症の方でも比較的飲みやすい
WPH(ペプチド)ほぼ除去消化吸収がさらに速く、胃腸への負担が少ない

お腹がゆるくなりやすい方は、WPIやWPHタイプへの切り替えを検討しましょう。

② 植物性プロテインを試す

乳製品全般が合わない方は、エンドウ豆由来のピープロテインや、大豆に含まれる糖質を減らしたソイプロテインなど、原料を変えてみるのも一つの方法です。

③ 一度の摂取量を減らし、回数を分ける

1回あたりの量を減らし、1日の摂取回数を分けることで、消化への負担を軽減できます。「1回に大量に飲む」より「少量を複数回に分ける」ほうが体に優しい摂り方です。

④ 常温〜ぬるめの水分でゆっくり飲む

冷たい飲み物での一気飲みを避け、常温の水や白湯でゆっくり溶かして飲むことで、腸への刺激を抑えられます。

⑤ 無添加・低甘味料タイプを選ぶ

人工甘味料や糖アルコールが気になる方は、成分表示を確認し、天然甘味料使用または無添加の製品を選びましょう。


こんな場合は医療機関の受診を

以下のような症状がある場合は、プロテインだけが原因ではない可能性もあるため、自己判断せず医療機関を受診してください。

  • 下痢が数日以上続いている
  • 血便・黒色便がみられる
  • 高熱や強い腹痛を伴う
  • プロテインをやめても症状が改善しない
  • 体重減少や強い倦怠感を伴う

プロテインとは無関係の消化器疾患が隠れている可能性もあるため、症状が長引く場合は内科・消化器科への相談をおすすめします。


ダイエット中にプロテインを安全に活用するために

ダイエット中のたんぱく質補給は大切ですが、「合わないプロテインを我慢して飲み続ける」ことは腸内環境の悪化につながり、かえってダイエットの妨げになることもあります。

MBDクリニックでは、管理栄養士が一人ひとりの体質・生活習慣・InBody測定の結果をもとに、プロテインの選び方や摂取タイミング、食事全体でのたんぱく質バランスについて個別にアドバイスを行っています。

「プロテインを飲むといつもお腹を壊す」「自分に合った摂取量が知りたい」という方は、まずはお気軽にご相談ください。

MBDの栄養指導について

★MBDクリニックはカウンセリングは無料です。

📞0120-746-153(9:00〜21:00 年中無休)


まとめ:プロテインの下痢は原因を見極めれば防げる

  • プロテインで下痢が起こる最大の原因は乳糖不耐症
  • 一度の摂取量が多すぎることも、下痢や腹部の張りの原因になる
  • 人工甘味料・糖アルコール、原料(大豆など)との相性も影響する
  • 対策は低乳糖タイプへの切り替え/摂取量の分割/常温でゆっくり飲むこと
  • 数日以上続く下痢や血便を伴う場合は、自己判断せず医療機関を受診する

自分に合ったたんぱく質の摂り方がわからない場合は、専門家に相談することが近道です。MBDクリニックでは管理栄養士と医師が連携し、無理のないダイエットをサポートしています。


よくある質問

A. 毎回同じように下痢が起こる場合、乳糖不耐症や特定の成分との相性が原因である可能性が高いです。WPIタイプや植物性プロテインへの変更を検討してみましょう。

A. おすすめできません。合わない状態で摂取を続けると腸内環境が乱れ、栄養の吸収効率が下がる可能性があります。種類や量を見直すことが大切です。

A. 乳糖を含まないため乳糖不耐症の方には向いていますが、大豆由来の成分が体質に合わず下痢になる方もいます。原因は人それぞれのため、実際に試して体調の変化を確認することが重要です。

A. 内科や消化器科で相談可能です。特に症状が長引く場合や血便を伴う場合は、プロテイン以外の原因も考えられるため、早めの受診をおすすめします。

A. 問題ありません。プロテインはあくまでたんぱく質補給の補助であり、食事全体でのたんぱく質バランスが整っていれば、無理に飲む量を増やす必要はありません。


関連コラム


この記事の監修医師

MBDクリニック監修医 / 医療法人社団東美会 理事長:麻生 泰医師

【経歴】
医療法人社団東美会 理事長
兼 東京美容外科 統括院長

慶應義塾大学 医学部大学院 医学博士号取得
日韓美容医学会学会長
日本形成外科学会
日本美容外科学会
日本マイクロサージャリー学会
日本抗加齢医学会

個人プロフィール

医療ダイエット監修医 麻生泰医師

医療ダイエット監修医 麻生泰医師